Project Talk社員座談会
職域を越えた連携の強み
タケシマ整形外科という一診療所から始まった医療法人日の出会は、介護老人保健施設「サンライズ壱岐」、グループホーム「ひだまり」、サービス付き高齢者向け住宅「こもれび」と、その医療・介護の領域を拡げてきました。その中でも、「サンライズ壱岐」では施設内で多くの職種が一人ひとりの利用者様を支援しています。互いの連携について、聞いてみました。
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理学療法士・主任
2009年入職 -
介護士
2019年入職
Q1職域の違う皆さんはどの
ように連携を取るのでしょうか?
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利用者様が安心して次の生活の場へ移れるよう、リハビリを実施しています。お風呂やトイレ、夜間・早朝の動き方に関しては、その方の生活をいちばん近くで見ている介護士から日々の状態を教えてもらいながらリハビリでできていたことを生活の中に落とし込むようにアドバイスしています。日々の心身状態や服薬状況などに応じて、リハビリ時の運動強度や施設内の移動方法を変えたりするため、医師・看護師と一緒に検討しています。
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療法士はリハビリ室だけでなく、館内のいろんな場所でリハビリを行なっているので、日常の業務をしながらその様子をなるべく見るようにしています。その方が歩けた距離とか、膝を痛そうにしているとか、気づいてその部分に気をつけた介助を行いながら、水分摂取量や睡眠状態、精神状態で生活動作が変わる事もあるため、看護師や支援相談員と相談して連携を取っています。
Q2具体的にはどのように
業務に活かしているのですか?
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最近の生活動作の状態を聞いて、リハビリ室で必要な訓練メニューを決めます。いろいろな器具を使用するリハビリはリハビリ室で行い、そこでできるようになったことを生活に落とし込むために、施設内の居室やトイレなどの生活空間に移動して動きの練習をしたりしています。また、入所中に退所後の生活の場で使用する予定の福祉用具を使えるよう、支援相談員に居宅ケアマネジャーや福祉用具業者と調整してもらい、それを使用した動作練習や家族指導などを行っています。
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介護士の方でも、歩く練習をすることがあるのですが、近くでリハビリをしている主任から「もう少し脚を上げて上げて」などと声をかけていただけることがあります。入浴では入所者様の全身状態や動きの確認をリハビリ担当と行っています。まだ慣れないことや分からないことも多いのですが、介護士同士でなくても連携をとっているいろんな立場の仲間が気にかけ、気遣ってもらえていると感じます。